
みどりの窓から
「みどりの窓から」は、先生たちのつぶやきです。
「みどりの窓から」は
先生たちが毎日保育する中で、園児とのエピソードなどと共に
感じたこと・考えたこと・思っていること…など
交代で毎月の便りの「ひよっこ」に、載せているエッセイです。
こどもと先生のほっこりとした時間を垣間見てくださいね。
「みどりの窓から」は、先生たちの
つぶやきです。
「みどりの窓から」は、先生たちが毎日保育する中で、
園児とのエピソードなどと共に
感じたこと・考えたこと・思っていること…など
交代で毎月の便りの「ひよっこ」に、載せているエッセイです。
こどもと先生のほっこりとした時間を垣間見てくださいね。

「それぞれの思い」
暖かくなり、青空の下、のびのびと泳ぐ鯉のぼりのように、園庭を元気に走り回っている子どもたち。戸外で過ごす時間では、季節や自然を楽しんでいる姿が、とっても素敵です。
新学期が始まって、新入園児さんは不安がいっぱい、少し慣れてきたかな。在園児さんは新しいクラスでの戸惑いから、少し慣れてきたかな。
ある日・・・
壊れた幼児用自転車を修理します。2輪車なので不安定で、上手くいきません。
子ども達が5、6人、集まってきます。「なにしてるの~。」
私:「みんなの自転車、壊れてしまったから、修理するのです。」
男の子:「手伝ってあげる~。」「おれも。」「わたしも。」
私:「では、ここ(ハンドル部分)をしっかり、まっすぐ、みんなで持ってて!頼むよ!」
言われた通り、ハンドル部分を、しっかり、まっすぐに持ってくれる子。
あれ? レンチをしっかり掴む手もあります。
(なので・・レンチが回せない(・_・;))。
なぜか、私の腕をぐっとつかむ子(?)。 ペダルを回そうとする子(??)。
・・・タイヤを持って去っていく子(T_T)/ (「おーーい。」)
ひとつの自転車の修理にたくさんの子ども達が協力(?)してくれます。
ん?逆に、やりにくく、ないっかって?
そんなこたぁないのです。みんな、それぞれの思いと考えで、やり方は違うけど、一生懸命手伝ってくれるのです。
私:「できたよー。みんな、ありがとう」
子ども達は、とても嬉しそうに満足した顔で、なおった自転車を運んでいきます。
「みんな一緒」って保育をしていると沢山の場面であるのだと思います。
「みんな一緒」を大事にした保育は、必要で沢山の良い面があります。でも同じやり方にとらわれず「一緒にできない」も認めてあげる。
「みんなと同じにできたか」、「みんなと一緒にできたか」に固執せず、「みんなと同じようにはできないけれど、こんなことができる」、「工夫すればできる」っていう発想も欠かせないのだろうなと思います。
なぜなら、それぞれの思いや、取り組み方が違っても、達成したときの子ども達の顔は、どれも一様に満足した、やり遂げた、素敵な笑顔になっているからです。
それぞれのやり方で、思いで、考え方で、協力してくれる、みんなの優しさがうれしくて、励まされ、楽しくてしかたがありません。
私は、子ども達とかかわる機会が少ないですが、子ども達にとって、園が楽しい場になるように、これからも、一人ひとりの子ども達と丁寧にかかわっていきたいと思います。そして、たくさんの笑顔を見たいと思います。
≪余談エピソード≫
ある日の夕方・・・私が園外で作業をして園舎に戻ってきました。(ヘトヘトです。)
園にお迎えに来たお母さんと男の子が、玄関で、ちょうど帰るところです。
「あっ!せんせ~~い。」
こちらに走ってきます。その距離、10メートル。駆け寄る男の子。
その距離、5メートル、両手を・・・広げます。
(心の声:えっ!両手をひろげた・・・まさか?)
両手を広げたまま、その距離、2メートル。
(このあたりから、スローモーションに見えています。)
「(満面の笑みで、ハグっ)ニコニコ(*^-^*)」
(とつぜんの、まさかのハグに感動!涙!けんしん、さいこう(最高)!)
「ありがと~うれしぃ~。疲れがとんでいくよ~、うれしくて、お腹いっぱいです。」←嬉しすぎて「胸いっぱい」を言い間違う。
「さよなら~、ばいばい~。」
後ろで、声が聞こえます・・・
(お母さんに)「せんせい、お腹いっぱいだって~ニコニコ(*^-^*)。」
「(恥ずかしっ!)」
